Embrasse-moi

ただの主婦が好きな漫画やアニメの二次創作置く僻地ブログです。

愛の言霊

これは、琴美がまだ幼稚園時代のお話。

オリジナル設定で、琴子のおなかには双子の男の子が宿っています。
#これは漫画(子作りのww)もあるのですが‥また時間が出来たらそちらも。

そんなお話です。

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Re.4

帰宅すると、一番と百番おめでとう!の垂れ幕が下がっていて
パーティの支度が始まっていた。

「あら、お兄ちゃんお帰りなさい~。聞いたわよー。琴子ちゃんと
 お兄ちゃんいっしょの掲示板に載ったんですって?!言ってくれれば記念写真取りに行ったのにぃ」
「なんだよこの垂れ幕は」
「あ、これ、お祝い!今日は中間テスト終了パーティよぉ」

‥こいつはそんな言葉を聞きながらも、そのことを報告したであろう
琴子の姿を探している。おまえ、それまだ気が付いてないだろ‥。
さすがに、徹夜が響いたのか、眠たそうだ。あたりを少し見回した後
ソファーに腰を下ろす。

思えば、高校時代までたっぷり睡眠をとっていた。下手すると9時に
寝ることもあったっけ。
お袋が何かしらやかましいことを言って来るが、返事もしたくない
くらい眠たくて、ソファーに座り込んだままぼんやりとしている。

すこしすると、玄関から賑やかな声が聞こえてきた。
買い物を頼まれたらしく、ちょっと離れたスーパー袋を両手に
一杯抱えている琴子が現れた。

「言われたもの買ってきました!」
「あ、琴子ちゃん、お帰りなさい~。」

重たそうな荷物を持って、階段を下りてくる。
後2段のところでバランスを崩して、よろけそうになる。
あ、危ない!俺はこいつの意識を押しのけて、駆け寄って、抱きとめた。

間一髪、琴子も荷物も無事だった。

そして、生意気なこいつは眠ってしまい、このタイミングでどうやら
俺が身体の主導権を握ったらしい。

「大丈夫か?」

抱きとめた体は、柔らかかった。いつも俺の傍らにいる琴子と
同じ感触だった。初めて触れられた事が嬉しくて、新鮮で‥
俺はなかなか手を離せずにいた。

「う、うん‥大丈夫。ありがと。」

琴子は顔を真っ赤にして体を離した。

「あら、お兄ちゃん!やるじゃな~い!素敵よ~。」
「足元、気をつけろよ。  じゃ、俺着替えてくるから。」

久々に身体を動かしている感覚が戻ってきて、面白くなってきた。
こいつが寝ている間だけでもすこし楽しませてもらおうかな。

時間旅行とやらを。


Re.3

Re.3

身支度をしてリビングに下りると、お袋が朝ご飯を用意していて、
珍しく琴子が席についていた。
制服に身を包んだ琴子は8年前とさして変わらないが、
頬の辺りがすこしふっくらしている。
うっかり手を伸ばしそうになるが、当然主導権は生意気なあいつが
握っているので、
「なにしてんだよ。おっさん」と止められる。
こいつの意識がしっかりしている間は、傍観者に徹しないと。


久しぶりに聞く学校の授業も、教室も、校庭も新鮮で、
当時は何も感じずに通り過ぎていたような場所が輝いて見える。
周りにいる懐かしい友達も当たり前だけど若い。
誰もいないトイレの鏡を見て、生意気なあいつが馬鹿にしたような
笑い顔を見せて言った。
「なんだか、色んなところに感動してんだなぁ。
8年もたつと感傷的になるんだなぁ。やっぱりおっさんだ。」
「ったく‥過去の自分にこんなにむかつくとは思わなかった‥」
鏡を挟んでにらみ合うさなか、出口から渡辺がひょいと顔を出した。
「おーい。入江、中間テストの順位発表が出ていたぞ。って、
お前は見なくてもいいか。」

生意気な俺は急いでトイレを出ると、中間の結果が張られている
掲示板のところに急ぐ。
なんだかんだいって、琴子のテストの成績が心配らしい。
普段は廊下を早足でなんて歩かないのに、下手すると小走りだ。
「なんだよ!そんなに急いで。」
渡辺が追いかけてくる。
「大丈夫だよ。どーせ、おまえトップなんだから、心配するなよ。」
「‥‥」
「あっ、お、おい一番はあっちだぞ。そっちはびりだぞ」
100番目に「相原 琴子」名前を見つけると、軽い驚きとともに
普段何事にも落ち着き払っている心の水面に小石が投じられたかの
ように波紋が広がっていく。
めったなことで水面が揺れることは無かったはず。

その水面を揺らし続けたのが琴子だったんだ。

「入江‥あれ‥これって例の?! ひえーF組ではいってるぜ!」

「いこっか」
「おぃおまえ自分のは? お、俺のもみてないし‥」

どんっ
見に来ていた琴子とぶつかる。大きな目を見開いて俺を見つめる。
「い、一位おめでとう!満点だったね。」
「当然、あんなに勉強したの生まれて初めてだからな。
そっちこそ、やったじゃん」
琴子は大きな目をまた見開いて見つめる。
「?見て無いの?」
どうやら俺のを真っ先に確認して自分のは見ていなかったらしい。
そうかそうだったんだ。

しばらくたつと大声が上がり、入江くーん、百番!!いりえくーーーん!とこちらに向かって走ってくる。
「あ、あいつ」
「ありがとう!うれしい!あたしっ」と飛びついてくる。

さらに水面が波立つのがわかる。
俺はこんなの日常茶飯事だけどな‥。すこし可笑しくなる。

自分の心の中の動きにすこし動揺しているのを隠して、手を出す。
こいつにはアレがまだきになるのか。

「え?握手?」
「返せよ」
「約束のもの」
「あ、‥そっか これね」
「堂々と出すなよ」

これ一枚回収しても無駄なんだけどね‥。元を絶たないととだめなんだよ‥。
「何回も言うけど、学校で声掛けないでくれよ」
「う・・・うん」

釘をさしたにもかかわらず、後ろから大声で
「ありがとーーーありがとうね!入江くん」と手を振っている。

ずっとあんなふうに言われなれている俺は振り返って
「ばぁーーか」と返したいくらいだったが、
背中に声を浴びつつ、クラスへとつま先を向ける。

渡辺が自分の順位を確認して追いかけて横に並んでくる。
「あの娘、騒がしいけど面白くってかわいいな」
「そーか?」
そのあとは琴子の話題をさけるかのように、無難な話をして
教室へと戻っていく。
それでもこいつの心の水面は波紋がずっと広がり続けている。


イタキス祭☆後夜祭について

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Re.2

部屋には学習机があり、ベッドでは裕樹がまだ寝息を立てている。
と、言うことは相原家は琴子は居候しているらしい。
何日かを確認するために、カレンダーを探す‥。
ちょうど中間テストの結果発表の日だ。

そんな確認をしてから洗面台に向かう。この時間なら誰も起きていないはずだ。
顔でも洗って家の中を再確認しよう。
この夢が本当かどうか分からないけれど、何か未来を変えるような事が
あってはならない‥ような気がする。

落ちていく時に聞こえた
「気をつけてください。愛する人には特に‥」
の部分がくっきりと耳元によみがえる。

改築前の家の間取りはまだ覚えている。洗面所のドアを開けて、
鏡に向かうと高校3年の自分の顔‥。

不意に鏡の向こうの自分の口が開く。
「おい、お前誰なんだよ。俺の頭の中で何考えているだよ。」
「‥‥」

たしかあの変なヤツは過去の自分とすりかわってやり直せるって
言っていたけれど‥。
どうやら昔の俺も今の俺も「はいそうですか」って訳なく納得する奴じゃ
ないわけだ。
ちょっと可笑しくなってきた。

「悪いな、俺も良くわからないんだが、8年前から
 ここに意識だけ飛ばされてきたらしい。要するに俺は8年後のお前だよ。」
「‥まったく、相原がきてからろくなことが起きないな‥。
 知らないうちに多重人格者かよ。俺。」

高三の俺はため息をつく。
いつの間にか逆転して鏡側にいた俺は、自分の口から「相原」という
台詞が出てきて、くすりと笑った。

「何が可笑しいんだよ。8年後の俺?」
「いや‥。まだお前知らないほうがいいからな。
 そういえば今日は中間の結果発表だろ?ちゃんと教えたのか?こ‥相原に。」
「どうせおっさん。全て覚えているんだろ?逆に教えて欲しいね。」
「お‥おっさん。俺はまだ20代だけど‥。」
若い自分の失礼な物言いに少しむっとしたものの、逆にかわいさを感じる。

まだ、こいつは何も知らないんだ‥。

Re.1


「もしもやり直せるなら、どこからやり直したいですか?」

寝る前に読んだ文庫本に影響を受けたのか、夢の冒頭は見知らぬ誰かから、
そう問いかけられるシーンから始まった。
人生のやり直し?そんなもの興味は余りない。いまは琴子が俺の傍にいて、
医師になる夢をかなえている。やり直すなんて思った事なんてなかった。

問いかけている相手の顔は頭からすっぽりかぶった布でよく見えない。
なのに鋭い眼光が放たれているのは分かる。

「別に、今のところやり直したいと思っていないし、 今後も思うことが無いと思う。」
夢の中のことなのに、何気に真面目に返答している自分が少し可笑しい。

「それでは、やり直すのではなく。ちょっとした時間旅行などいかがですか?」
「時間旅行?」
「いまの貴方の記憶そのままで、過去の自分にちょっとの間だけ
 すりかわって、その間だけ今の貴方がその間をやり直せるんですよ。
 面白そうだとは思いませんか?過去、あの時にこうしていたら‥と
 いう思いはどんな人の心の奥底に潜んでいるものですから、
 ないとは言わせませんよ。」

確かにそういった思いは何点かある。
お袋が子どもの頃俺に女の子の格好をさせなかったら?
あの時、盲腸の琴子を置いて、東大を受験していたら?
あの時気持ちを偽って、沙穂子さんと結婚していたら?
ただ、それは琴子が時折質問したりするレベルで掘り起こされる事が
あったりはするけれど、特に、そうでなかったらもっと良かったのに‥と
切に思うようなレベルの物ではない。

「それでも、別に興味ないね。」
「‥‥これだけ興味がないという方もお珍しい。
 逆にそういった方には特別に無料で時間旅行をプレゼントしているのですよ。
 さぁ、本当ならお金が掛かるところが無料ですから、
 このひと時を楽しんできてください。」

そう言うと、見知らぬ誰かが俺を突き飛ばした。
布の向こうの眼は可笑しそうな表情を向けているように感じる。

「なにっ!!!」
よろけた床の向こうが薄黒くなっていき、落とし穴のようになっていく。
そこに俺は転げ落ちていく。

「ほんの少しです。どうぞ大いに楽しんできてください。
 でも、楽しみすぎるとちょっと運命が変わりますから‥
 気をつけて下さい。愛する人には特に気をつけてください‥それは‥」

落ちていくさなか、その言葉の最後ははっきり聞き取れなかった。


夢の中で落ちていくと、その先は夢から覚める。というのは、
そういった夢物語の常套手段だ。
床にしりもちをついた感覚で俺は眼を覚ました。

夢から覚めたんだ。横には琴子が寝ているはず‥。
ベッドから飛び起きて、周りを見渡すと‥俺は‥‥
昔つかっていたシングルのベッドの上だった。
机には学生鞄が用意されている‥。


イタキス祭り後夜祭を開きたいなぁ

楽しいイタキス祭りもあと残りわずか。

えいやっと、後夜祭HPを作って見ました。
どなたか一緒に後夜祭しませんか???

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