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Author:ema-sque
こちらはema-squeが自分の好きな漫画やアニメ、ドラマの妄想漫画やイラスト、妄想駄文を置くblogです。

イタズラなkiss、プリキュアシリーズ、連続テレビ小説シリーズ、日々読むマンガなどでも落書きしたり、つぶやいたりします。

だいたいは「いつまでもいりこと」と唱えながら妄想に浸りつつイタキスの落書きを描き散らしています。

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ただし「お持ち帰りください」等の記述があるイラストに関しましては個人的に楽しむ範囲での利用はOKです。
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03/15(Sun)

ムーンマジック6




「ばーか‥。」

ちび琴子といると普段よりやっぱり顔が緩む‥。

琴子が神戸に気配を残していったあと、寂しかったのは俺のほうだったんだ。
こんな非科学的現象を丸ごと受け止めてしまえるのは、自分自身で思っている以上に、
心の奥底で、どんな形でもいいから「琴子」を欲していたのかもしれない。

夕焼け空の反対側に紺色の夜空が次第に広がってくる。
まばゆい神戸の夜景の光を超える輝きを放って、十六夜の月がゆっくりと
昇ってくる。
冷たさの中にほんのり温かさを内包している柔らかでいて強い光を
発しながら、どんどん自分たちに迫ってくるように夜空に存在を示す。
雲はひとつもない‥。

「あ、入江くん。お月様!今日も綺麗だね!!
 昨日はあんまり綺麗だったから、お願いしたら
 ここに来られたんだよ~。お月様って魔法を使うんだね!」

「そういえば参加の実習の時、月の満ち欠けと運ばれてくる
 妊婦さんの数がリンクしてる‥っていう話が出たんだよ。」

「ふーん」
「それ聞いて、世界には不思議なことが沢山あるんだなぁって‥思った。」

一生懸命話している琴子を、人差し指でちょんっとつつくと、その指を
又、ぎゅーっと小さい体一杯の力を込めて強くしがみついてきた。
そのまま持ち上げてよく見えるように顔に近付ける。
そして、掌に座らせる。

「こうやって入江くんの近くに来られたのもお月様の魔法かな。夢かな。」
「どっちでもいいよ。」

「どんな形でも琴子が傍に来てくれて、嬉しいよ。」

ちび琴子はかーーーっと真っ赤になって、右頬に擦り寄ると、
小鳥がつつくようなキスをした。

「‥‥なんか触ったな」



結局、電話をすることも忘れ、日が暮れ終わるまでちび琴子を掌の中に
優しく包んだまま時を過ごしてしまう。

ふいに掌の琴子が、

「入江くん、コーヒー飲みたいな!」
と、言い出した。ずっと何もほしがらなかったのに‥。

「私こんな大きさじゃなければ、淹れてあげたいんだけど‥」
おずおずを顔を見上げる表情は、密かに気に入ってる表情の1つ。

「いいよ俺が淹れるから。」
そんな顔して言われると弱いんだ。お前は知らないだろうけど。


☆☆☆

皆が連れて行ってくれたケーキ屋さんは、本当に美味しいケーキばかりで、
お義母さんたちにもお土産にテイクアウトした。
皆なんだか、私の様子がおかしいって心配してくれていたけれど‥。

確かに、何かが足りないような感覚が、朝よりも昼よりも強くなって
いるような気がする。

ややぼーっとしながら、入江家のチャイムを押し、外階段を上がりドアを開ける。
「ただいま‥」
「あら~お帰りなさい! 琴子ちゃん! 噂のケーキ屋さんはどうだったの??」
「あ、お義母様、ただいま帰りました。とっても美味しかったので、
 たくさんテイクアウトしてきちゃいました!」
「んま~ありがとう!」

すこし頑張って笑顔を浮かべているのを紀子は見逃さず、
「琴子ちゃん、なんだか疲れているみたい。お部屋でゆっくり休んでね。
 夕飯の方は大丈夫だから。」

「はい、すみません。」
「あと、お兄ちゃんから電話があったわよ。昨日から何回も珍しいわね。
 もしかして、昨日の夜電話口で喧嘩でもしたの?」

「いえ‥してないですよ。」
それだけ言うと、ケーキを台所のカウンターに置いて、
ぼんやり部屋に上がっていく
紀子は、琴子を心配そうに見送った。直樹からの電話に反応しない琴子に
違和感を感じつつ。

部屋に入ると、一人では広いベットに座り込んだ。
視線を移すとチェストの上には結婚式の写真。
「入江くんただいま。」
いつもの通り、写真の中の彼に帰宅を告げる。
確かに入江くんに対しての気持ちが、いつもの自分より足りない気がしてきた。
「どうしたんだろう。」

2008年08月21日(木) 16時50分05秒 イタKiss何でも書いてみように投稿、公開

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